『命を裁く者』
ただのマトランとして生きれればそれで良い。
多くの者がそういう中、彼は違った。
彼は英雄になることを望んだ。
人工トーアの合成実験にも自ら参加した。
実験は失敗した。彼の姿は醜く変化した。
彼はその変化を喜んだ。
世の中の視線は冷たく彼を突き放したが、彼はいまだ英雄になれると思っていた。
ある時、彼は政府の者に目を付けられた。仕事を与えられたのだ。
それは英雄ではなく断罪者となるきっかけになった。
仕事は簡単、判決を下された相手に対し密かに刑罰を執行するだけ。
彼に回ってくる仕事はほとんどが死刑執行だった。
直接手を下さず、トーア達が小奇麗な英雄でいられる為に彼は必要だった。
トーアやヴァキによって治安が守られ平和に見える町。
しかしその裏では、断罪者による犯罪者への裁きが毎夜行われているのであった。
ある時、彼の姿を変えた実験の責任者が現れた。そいつには非合法の実験で死刑判決が出されていた。
彼に殺されそうになる直前、博士は言った。
「政府が君に私を殺させるのは、私に君の姿を元に戻されると困るからなんだよ」
「戻せると言うのか?」 「…私を生かせば元に戻れる」
「判決には逆らえない」 「…従う必要も無い」
「俺の姿を変えたのは罪だ」 「君は喜んだろう?他人を喜ばすのは罪じゃない」
「なら罪とは?」 「君のがよく知ってるだろう?君のような殺人者が」
博士の言う通り、自分は政府にこの醜い姿と力を利用されているだけなのだろうか。
彼は疑問を抱きながら、今日も断罪を繰り返す。
その度に、自らの目指す『英雄』から離れた存在になって行くとも知らずに…
…バックストっぽいものも付けちゃって、何よコレ!(何
ゴーラストの頭を使ってマッチョ系な虫キャラを作りたかっただけ。
ストがなんか特撮+アメコミのパチモンみたいだww(おい
個人的に頭が気に入っています。
ちなみに断罪のくだりはまりメラのスキアーから